わたし出すわ

森田芳光監督。

「家族ゲーム」(83)

故・松田優作が家庭教師役で主演した。この映画で森田監督を知る。横一列の長い食卓。人を食った演出。異色のブラックコメディ。

「黒い家」(99)

ショッキングだった。大竹しのぶが怖かった~。西村雅彦の得体の知れない存在感も恐怖を倍増させていた。韓国でリメイクされている。

2007年の「椿三十郎」だけはいただけない。黒澤映画のリメイクなど絶対観たくない。三船敏郎の代わりは絶対誰にもできない。この作品だけは失敗です。

森田監督作品ではないが、「隠し砦の三悪人」もリメイクされた。これも最悪。

どっちも観てない。

観なくても分かる!!!

黒澤映画のリメイクは、何があっても絶対観ない。

なぜリメイクするのか訳が分からない。

黒澤映画のリメイク!若手俳優の起用! 謳い文句だけで売ろうとする根性に吐き気がする。

「わたし出すわ」

ジャンルを決められない映画だと思う。実に変わっている。

突然、大金が舞い込んだら、人はどうなるのか。様々な人間模様が描かれる。

お金を出すほうの摩耶(小雪)。彼女はいったい何者で、なぜそうするのか。それはこの映画の重要なテーマではない。

お金をたくさん持っていること。お金をたくさん注ぎ込むこと。で必ずしも幸せにはなれないということ。

ラストシーンはその象徴ではないかと感じる。

私ならどうするか。そう考えさせられる映画。

で、考えてみる。

1千万円。大したことない額だ。多分、貯金する。使えばあっという間になくなる額だ。

1億円。これなら、かなり嬉しい。でもやっぱり貯金する。

ちょっとだけ贅沢に家族旅行でも行くかな?

しかし、ただお金をあげるということではなくて、何か目的がある人(友人)に対して、その費用を私が出してあげるという設定なので、「貯金するからください」というのは通らない。

それなら、何がしたいか考えてみる。

う~ん。

映画を作りたいかも。

私のオリジナルストーリーを基に、監督、脚本、主演、全ての決定権を握って作る。

ヒットしなくても、全然いい。

だって、その費用全てを貰えるわけだから。

こりゃ、いいわ。

だれか、出して。

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映画 『 わたし出すわ 』 公式サイト

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きみがぼくを見つけた日 THE TIME TRAVELER'S WIFE

ブラッド・ピットの映画製作会社「プランB」製作。

ブルース・ジョエル・ルービン(「ゴースト/ニューヨークの幻」)脚本。

「ゴースト」では文句なく泣けた。でもこの映画で泣けたのは、ヘンリーとアルバが出会うときくらい。恋愛ではなく、親子愛のほう。

泣けるどころか、クレアの身勝手さに腹が立ったほどだ。

「ゴースト」とは同じ系統でファンタジーの要素を絡めた純愛映画だけど、全然質が違う。

未来からきたヘンリー(エリック・バナ)にクレア(レイチェル・マクアダムス)が全く盲目的に恋心を抱くという設定そのものに違和感を感じる。

そんなことにはならないだろ?普通。

もし百歩譲って恋に落ちたとしても、あんなにいとも簡単に結婚するか?

どういう結果が待っているか、相当の馬鹿じゃなけりゃ、少しは考えるし、これから起こり得ることも分かるはずだ、と思う。

この映画に関して、批判的になる人はそう多くはいないと思う。

けど、「泣かすつもりの映画で泣けない」、「笑わすつもりの映画で笑えない」 ほど、つまらないことはない。

設定の奇抜さだけに酔っているように感じてしまう。

期待が大きすぎたのかもしれない。

女性が観ると、違うのかな?

エリック・バナ。

そんなに好きな俳優さんではないが、「ブラックホーク・ダウン」 のデルタフォース古参兵役はかっこよかったなあ。

レイチェル・マクアダムス。

この映画以前は全然知らない。全国的にはすでに公開されている「シャーロック・ホームズ」(ガイ・リッチー監督)に出演している。この映画は楽しみにしている。ガイ・リッチーなら彼女を活かしてくれるんじゃないかなあ。

映画 『 きみがぼくを見つけた日 』 公式サイト

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ホワイトアウト WHITEOUT

ケイト・ベッキセイル主演。ドミニク・セナ監督作品。

南極大陸で起きる殺人事件を描くサスペンス・アクション。

摂氏マイナス50度。防寒具なしで外に出れば、数分で死に至る。

時速160キロの猛吹雪によって、視界どころか、何かに体を固定していないと、あっという間に吹き飛ばされてしまう。

地球上で最も孤立した土地。南極大陸。その存在は人を拒絶し続ける。

限定された空間でのサバイバル。

サスペンスとしては、そこそこの出来だが、この設定ならもっと緊迫感を出せたはず。

第1級までは届かない、佳作と言える。

ケイト・ベッキンセイル。

彼女を女優さんとしてはっきり認識できたのは、この映画が初めて。

アンダーワールド・シリーズも一応観たが、印象に残るほどではなかった。もう一度、観てみようと思った。

「パール・ハーバー」、「ヴァン・ヘルシング」、「アビエイター」などにも出演しているが、それも印象に残っていない。

そういう映画で脇役をしている限り、端正な顔立ちが故に、逆に印象に残らないのだと思う。「アンダーワールド」で、アクション系のヒロインを演じたことで、彼女のキャラクターが際立ってきたのだろうと感じる。

トム・スケリット。

初めて彼を役者として認識したのは、「エイリアン」で。

それ以前にも、TVドラマ「コンバット」、「M★A★S★H マッシュ」、「愛と喝采の日々」で顔は知っていたはずだ。でも、主役級でないとなかなか顔と名前は一致しにくいのだと思う。

「エイリアン」は、衝撃的だった。劇場に一日中いて全部の回を観た。「燃えよドラゴン」、「エクソシスト」ははっきり一日中劇場にいたのを覚えているが、「エイリアン」はたぶんそうだろうと思うにとどまる。「エイリアン」公開は1979年。その頃はまだ、総入替制ではなかったはずだ。それに何度も繰り返し映画館で観た記憶はあるので、たぶん一日中劇場で過ごしていたはず。

そういう映画に主演していたトム・スケリットは私の頭に焼きついてしまった。

1933年生まれの76歳。渋くて人間味のあるその風貌が大好きだ。

映画 『 ホワイトアウト 』 公式サイト

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3時10分、決断のとき 3:10 TO YUMA

1957年に映画化された「決断の3時10分」のリメイク。

ラッセル・クロウ×クリスチャン・ベイル。

西部劇を撮らなくなったハリウッドが、起死回生の1本を誕生させた。

アカデミー賞俳優ラッセル・クロウと今をときめく若手実力派クリスチャン・ベイルの二人がどちらも素晴らしい演技を魅せている。

悪と正義。

相容れないはずの両者が交わった。

こんな映画は初めて観た。

悪の権化であるはずのラッセル・クロウ(ベン・ウェイド)と正義を全うしたクリスチャン・ベイル(ダン・エヴァンス)の両者がどちらも人間として素晴らしい光を放つラストシーンは映画史上に残るに相応しい。

ラスト5分。男も泣ける運命のクライマックス。

強盗団のボス、ベン・ウェイドが言う。

「親切はクセになる。どうせ偽善だろう」

偽善という悪を完全否定する彼をダン・エヴァンスが変えた。

本当のラストのラスト。

ベンがツ、ツ、ツと舌を鳴らす。

彼の愛馬が列車を追う。

鳥肌が立つほどの見事なラストショットだった。

映画 『 3時10分、決断のとき 』 公式サイト

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風が強く吹いている

ハイジ(小出恵介)が問う。

「長距離選手に対する一番の褒め言葉って何かわかるか?」

カケル(林遣人)が答える。

「速い?」

ハイジは言う。

「俺は、”強い”だと思う」

箱根駅伝。

箱根の切符は、地獄の鍛錬に耐え抜いてきた者たちにしか与えられない特別招待券だ。

それをたった10人、それもほとんど素人の集団で成し遂げる。

現実にはあり得ないことだが、その設定こそが感動を呼ぶ。

「速い」ではなく「強い」。

長距離走を人生に例えれば、その意味がより明確になる。

苦難に立ち向かう強さが大切なのだと。

ユキ(森廉)がカケルに言った。

「お前が観ている風景を俺も観てみたいよ」

「俺、走ってるとき風景なんか観てないっすよ」

カケルが観ていた風景は、TOPランナーにしか観えない特殊な風景だ。

強い意志を持って走り続けていると、必ず出会える風景。

考えてばかりいては絶対に出会えない風景。

それに出逢えたら、自分の人生の立派なTOPランナーなのだ。

何のために走るかではなく、走りたいから走る。

そういう純粋な強さが人生を切り開く。

ハイジはそういう強さを体現するために、最後のレースに挑んだ。

小出恵介。

その人間的魅力は計り知れないほどの可能性を秘めている。

林遣人。

そのピュアな演技力は他の同年代の役者たちを寄せ付けない。

小出恵介と林遣人。

この合体は、人の心を動かす力を持っている。

彼らに感動と勇気をもらった。

是非、映画館で観てください。

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私の中のあなた REPEAT

嫁さんと一緒に観た。

ジワジワ涙が溢れて止まらなかった嫁さん。

そういう私も2回目なのに、涙が止まらなかった。

ケイトが死を覚悟してなお笑顔で弟妹を抱きしめるシーンは、彼女の魂の崇高さが滲み出ていて本当に優しい気持ちにさせてくれる。

母親のサラを抱きしめる時も同様だ。

ママあの時のこと覚えてる? 「バスの左側に座りなさい。そうしたら、ママの姿が見えるから」って言ったの。

ママ、今度もママが見える席に座るわね。

その夜ケイトはバスのその席に座って旅立った。

モンタナ。そこで待ってるわ。

ケイトだけが死んで、なぜ私たちだけが残されたの。

それは誰にも理解できない。死は死だ。

ケイトが死んで何か特別なことが起こった? 何も起こらない。

ケイトは死んでただ青空になった。

登場してくる人々が全て優しくて、胸を締め付けられる。

おそらく何度観ても泣くんだろうなあ。

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THIS IS IT

2週間限定全世界同時公開。

パンフレットもなかった。

これはDVDで販売されるのだろうか。

09年今年の夏、ロンドンで開催されるはずだったコンサート「THIS IS IT」。

この映画は2009年4月から6月までの時間の流れを追いつつ、100時間以上に及ぶリハーサルと舞台裏の貴重な映像から構成されたもの。

彼の天才ぶりがまざまざと映し出されている。

そのパフォーマンスは圧倒的である。

すべてがすでに彼の中に存在している。

彼を神と崇めて集まって来たアーテイストたち。

彼と共に舞台に立てる喜びと感動。インタビューには涙を隠さなかった。

バックダンサーたち。

トップクラスのダンスというものは、あらゆるアートの中で最も過酷な存在ではないかと思う。

タイミングに10000分に1の狂いもない。

目にもとまらぬハイスピードパフォーマンス。万人が観て美しいと言わしめるためには才能や努力以外にも神から授かった本能が必要だ。

他のスポーツ、アート、さらには学問をも超越する究極の命の叫び。

神・マイケルの動きにぴったり貼りついて離れないダンスパフォーマー・天使たち。

神と天使たちからの最高の贈り物。

それがこれだ。

THIS IS IT

映画 『 THIS IS IT 』 公式サイト

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沈まぬ太陽

3時間22分。あっという間だった。

渡辺謙の演技に感動が溢れでた。とくに親父・恩地元に共感した。

子供たちからも理解されなかった恩地が息子を酒に誘うシーン。涙なくしては観られない。牛丼をかき込む恩地が愛おしくてたまらなくなった。

この映画は、壮大な「いじめ」を描いている。原作を買って読もうと考えていたが、やめた。

あまりにも強烈な不遇(いじめ)に耐え抜く恩地元を追うのは相当疲れるに違いないと思った。

金や地位、名誉に翻弄される寂しい人間たちを観ていると、ばかばかしくなる。

恩地の不遇な海外僻地勤務は、逆に彼の大きな財産になった。

恐ろしくて残酷な日本にはいたくない。

アフリカの大地。

スクリーンの中の景色だが、本当に心が癒される。

一体、人は何を求めて生きているのか。

巨大組織に呑み込まれ右往左往するヒトという滑稽な存在など、自然の摂理や雄大さからみると、どうでもよいくらいにちっぽけだ。

俺ならとっくに逃げ出してるよ。

信念を貫いて戦い続ける恩地元はすごい。

けど、俺なら一目散に逃げ出してるよ。

自分を取り戻すために努力するなあ。

この映画を観て心に決めたこと。

御巣鷹山。

日本航空機事故史上最悪の大惨事。

やっぱり飛行機には乗らない。

映画 『 沈まぬ太陽 』 公式サイト

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戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH

監督は「呪怨」の清水崇。

遊園地・富士急ハイランドのアトラクション「戦慄迷宮」を舞台にしたオリジナルホラー。

このアトラクション「戦慄迷宮」は、09年夏に過去最大のリニューアルが敢行され、名称も「最恐戦慄迷宮」となった。

柳楽優弥、勝地涼、蓮沸美沙子、前田愛、水野絵梨奈。5人が迷い込む迷宮に出口はない。過去と現在が入り乱れる。

3D映像が恐怖を倍増する。VFX技術もすごい。あっと驚くようなシーンがこれでもかと押し寄せてくる。

でも、あんまり3Dってものに期待っていうか興味がない。趣味で3DCGをやってるので、基本的には好きなんだけど、映画での3D効果ってものに興味がない。

映画はそういう視覚効果を楽しむためにあるもんじゃないと思っているから。

12月に公開される「AVATOR」も3D。驚異的な映像らしい。楽しみなんだけど、別に3Dでなくてもいいのになあ、とやっぱり思ってしまう。

3D映像って観ていて疲れるのだ。ストーリーに集中できなくなる。

専用メガネが必要ないくらいまで進歩してほしい。

監督は結構思い入れが大きいみたいだけど、2回も3回も観たい映画じゃないなあ。

こういうことを楽しみたいなら、TDRやUSJのアトラクションのほうがましだ。

映画 『 戦慄迷宮3D 』 公式サイト

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投資一族のブログ より 沈まぬ太陽に先立ち

「沈まぬ太陽」 が10月24日(土)から公開される。

それに先立ち、山崎豊子原作「華麗なる一族」にちなんで、私が愛する「投資一族のブログ」 から引用させてもらった文章をご紹介したい。皆さんはついてこれるかな?

投資一族のブログ http://www.ichizoku.net/

華麗なる投資一族 明るい家族計画 http://www.ichizoku.net/2009/10/family-planning.html の一節。

華麗なる一族を読み終えた投資一族の長は、本を閉じ、静かに口を開いた…
「うむ…、似てない娘との1×2配合をもくろんでいたんだが、息子嫁との配合ならアウトブリードだし、俺と息子はクリソツだから、その後も問題無しだな。これぞ本当の親子愛ってヤツだ。そう思わんかね?」

この「投資一族のブログ」 のブログ主さんは、エキゾさんという。

エキゾさんの文章力は常人の域をはるかに超えている。引用した文章の意味が分かりますか?分かったとして、あなたはどう感じるか?笑える人は並みのお笑いセンスではないと自負してよいかと思います。怒る人、眉をひそめる人は、真っ当な人と言えるでしょう。意味を理解してなお笑う余裕を持って生きて欲しい。

引用文をまともな文章で書くと、とてもブログに載せれるような内容ではなくなる。それを見事に笑いに変える力量は只者ではないのだ。

このブログのほとんどの記事は、投資に関する専門知識がないとチンプンカンプンです。私もそうです。ところが時々、一般的な記事があって、それを私は心待ちにしている。そういう記事の全てが笑えるのだ。実に面白い。人間に対する深い洞察力と洒脱さに溢れている。私などは足元にも及ばない。その感性とそれを笑いに変える文章力に畏敬の念さえ抱く。そこら辺に転がってる小説家顔負けだと思う。

皆さんも訪問してみてはいかがですか?

一般の人はとっつきにくと思いますが、騙されたつもりで、分かりそうな記事を探して読んでみてください。ツボにハマる人は、中毒になるのでご注意を。

華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)

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○○再誕 

じつに気味の悪い映画を観てしまった。

大嫌いなのだ、この手のものは。最悪だ。時間の無駄だった。最後まで一応は観たけど。

○○隆○。パンフレットを見たら、この名前が眼に飛び込んできた。ええぇぇぇ~。そういう映画なのこれ。もうちょっと調べてから観るべきだった。アニメだったので、油断した。

BUTA。の間違いじゃないの。もしかして。

これがもし自分のことを映し出していると思って創ったのなら、もう最悪を通り越して、罪悪だ。気持ち悪りぃぃぃぃ。

教えを説くなら、映画はやめてくれ。穢れてしまう。

あなたの救いなど私は求めていないから~~~。

あんたの言ってることなんか、とっくに知ってるし~~~。ほんと偉そうに。吐き気がするわ。

もし、文句があるなら、かかってきなさい。

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色即ぜねれいしょん 渡辺大知

すんげぇやつが出てきたぞぉぉ~……(ノ゚ο゚)ノミ(ノ _ _)ノ(゚0゚)Σ(゚□゚(゚□゚*)(lll゚Д゚)

渡辺大知。19歳。バンド”黒猫チェルシー”のボーカル。

出たぞ~、ホントに、”大穴”じゃなくて大物だよ間違いなく。映画界だけにとどまっていないだろうという感触がすでにある。

その何とも言えない愛嬌のある笑顔にココロもっていかれたじょ~。

長身の背中を猫背にして歩く姿、何だかそこにいるだけで笑えてくるような表現のしようのない吸引力があるなあ~。可愛いですよ、この男子は。

前半から中盤にかけて描き出される彼のユーモアたっぷりの青春模様から、終盤の彼は想像できなかったなあ。で、

ラスト。文化祭でのライブパフォーマンスに 半端じゃなく 衝撃 を受けた。

もうれつに興味が涌いた。劇場では黒猫チェルシーのアルバムを販売していたけど、パンフレットを買うのがやっと。涙を飲んで購入を断念した。でもそのうち余裕ができたら絶対買うじょ~ 大知くん。

もしかして俺が知らないだけで、TV音楽番組にもう出演したことある?もしそうなら、悔しい。絶対観たかった。やっぱ、この映画を劇場で観てよかった。っていうかもうちょっと早く観るべきだった。

何でこういう映画をメジャーな映画館は公開しないのか?映画を見る目をホント疑うよ。しっかりしろや~。…って、でも映画館も儲けなくちゃいけないからねぇ、微妙だよね、こういう映画を配給するのは。

観た日は日曜日、18:30。日に1回だけの上映。そのせいかもしれないけど、席は7割がた埋まっていた。シネモンド金沢ではあんまり見ない光景です。

田口トモロヲ。監督第2作目。かなりがんこに才能の煌めきちゅうの?感じたし~。

出演した他の俳優陣もがっちり脇を固めている。峯田和伸、岸田繁、木村祐一、堀ちえみ、リリー・フランキー、宮藤官九郎、大杉漣、森岡龍、森田直幸、石橋杏奈、臼井あさ美、塩見三省。全員インパクトがっつり~。

宮藤官九郎、木村祐一はほんのワンショットのみの出演。だけど、きちんと笑わせてくれるんだなあ~すんげえぇ。

音楽は武器やろ。

そうやで~。人間が持ってる一番強力なウェポンじゃあぁぁ~。

唄え。大知。燃えよ!ダイチ!!

映画 『 色即ぜねれいしょん 』 公式サイト

黒猫チェルシー Music 黒猫チェルシー

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小出恵介

たった今、朝のニュースバラエティ番組にゲストで出演している。

私は彼を映画 『 僕の彼女はサイボーグ 』 で知る。そんなにインパクトはなかった。綾瀬はるかのファンで彼女ばかりに目が向いていたから。

でも、その後、ROOKIES-卒業-、ごくせんTHE MOVIE、キラーヴァージンロード、と立て続けに彼を観ることになり、彼の魅力にハマっていった。

慶応高校を経て慶応義塾大学に進学した才子。彼の経歴にびっくり。天は人に二物も三物も与えるものなんだなぁと不公平感に怒りさえ覚えるじょ~。

今TVに映っている彼は美男子そのもの。しかし彼が放つまなざしは謙虚さと知性と自信に溢れ、その好感度は並ではない。

彼は、すべての経歴や経験、知識や能力を白紙に戻し 映画 に賭けている。

映画という 人生を賭けても惜しくないという魔物 に全てを投入している。

映画は やっぱり 凄い。

彼の声には独特のハリがある。ROOKIESで皆をリードする激励の声に男を感じた。

10月31日公開予定の映画 『 風が強く吹いている 』 で初主演する。

映画 『 風が強く吹いている 』 公式サイト

小出恵介 オフィシャルサイト

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インセプション Inception

予告編を観た。

クリストファー・ノーラン監督。レオナルド・ディカプリオ主演。

2010年夏、公開。アメリカでは7月16日公開予定。日本では?

事件はお前の頭の中で起こっている。

期待のSF大作。

渡辺謙が出演していますよ。ゾクゾク。

この公式サイトは観てびっくり。コマがくるくる回ってるだけです。謎の映画。

観たくて早くも、うずうず。

映画 『 インセプション 』 公式サイト

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アートオブウォー2 THE ART OF WAR Ⅱ BETRAYAL

ウェズリー・スナイプス主演。

ART OF WAR = 兵法。

孫子の言葉が随所に引用されている。

孫子の兵法を勉強してから記事にしたい。

孫子の本を買うお金がない (´;ω;`)ウウ・・・

映画 『 アートオブウォー2 』 公式サイト

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ATOM

手塚治虫の鉄腕アトムをハリウッドが再生した。

映画 『 A.I.』を彷彿とさせるストーリー展開でアトム誕生を描く。

ロボットを描いた映画は多い。

押井守の 『 イノセンス 』 をはじめ、『 アイアン・ジャイアント 』 そして 『 A.I.』。いずれも、ヒトが創るロボットの悲哀を描いている。

『 イノセンス 』では身体は作り物で脳だけがヒトという存在が当たり前の世界が描かれている。ロボットを通してヒトを深く洞察する。

ヒトとは何かということを考えさせられる、もはやアニメとは言い難いヒューマンドラマとして成立している超一級の映画がイノセンスだ。

このATOMにもそれが息づいている。ロボットを介してヒトとは何かを迫力の映像で描きあげた感動のデジタルアニメ。

手塚治虫は50年先を生きていた人だ。つくづく偉大なクリエーターだったのだと思わせる作品です。

エンドロールでは日本語の主題歌が流れる。懐かしい。

10万馬力~だ、鉄腕アト~ォム~。

映画 『 ATOM 』 公式サイト

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引き出しの中のラブレター Listen to my Heart

2本続けて泣いた。

さまよう刃は父親の心情が心に痛いほど突き刺さり、その涙には犯人に対する怒りを伴う。

この 「引き出しの中のラブレター 」 は、優しさに溢れている。せつなくて可愛くて優しい涙。

ずず~っ。鼻水を啜る音。うぇぇぇぇ~。声を殺してまた泣いた。

驚くほどに練り込まれたプロット。驚きがまた涙を誘う。

林遣都。「ダイブ」、「 Rise Up 」、彼の演技は10代の役者の中で一段と輝いている。息子にしたい男の子っていうアンケートがあれば、一押し、ダントツ間違いない。父と祖父を想う優しい心情に心打たれる。彼女との心の交流も微笑ましい。可愛い。

伊東四朗。2本続けて出ていた。びっくり。すっげぇ。お笑いのセンスと反比例するシリアスな演技の冴は素晴らしい。お父さんにしたい男性No1(笑)。って、俺の父にしては年があまり離れていない。ぞ。

常盤貴子。亡き父が残した引き出しの中のラブレターが彼女を突き動かす。その行動が奇跡を呼ぶ。素晴らしい演技。あんまりタイプの女優さんではないが、この映画で彼女が忘れられない存在になりました。

豊原功補。朴訥で頑固な父を、それでも気遣う優しい息子。いい感じでした。ある意味かっこいいです。TV 「時効警察 」 のずっこけ勘違い刑事・十文字疾風も大好きだが、シリアスな彼はもっといい。

仲代達矢。言うことなし。頑固じいちゃん。心を閉ざした悲しいじいちゃん。息子や孫を想う気持ちを素直に言葉にできないじいちゃん。映画 『 切腹 』で魅せたあの鬼気迫る演技と対極にある速水恭三というキャラ(息子を想うという点では共通した部分も見いだせるが)。涙を誘うその背中。映画 『 用心棒 』、『 椿三十郎 』、『 天国と地獄 』、『 影武者 』、『 乱 』、毎年恒例、無名塾による舞台、能登演劇堂『 マクベス 』、期待の新作 『 座頭市 The Last days 』、スゴイ俳優。その存在は映画界の神にも匹敵する。

片岡鶴太郎。六平直政。中島知子。岩尾望。本上まなみ。竹財輝之助。吹越満。水沢奈子。西郷輝彦。萩原聖人。そして八千草薫。すべての出演者にありがとう。ほんとうにありがとう。

この作品に関わったすべての関係者の皆さんにありがとう。

監督・三城真一、脚本・藤井清美、鈴木友海。ありがとう。

ここで、大切なお知らせ。うっかりすると忘れ去られる可能性のある大切な大切な情報。

最後に松田晶子から速水恭三に手紙が託される。その内容は映画では明らかにされない。パンフレットにだけ載っているのだ。実は私もビックリした。映画の最後に明かされるものだと思い込んでいた。

出てこないんです。この手紙。

パンフレットを買わないと、その内容が分からないんです。

この手紙を読んで、この映画が完結するんですよ。

観るなら、っていうか絶対観てほしいんですが、パンフレットを買ってください。

幸せになれます。

超超蛇足っていうか、言わなくてもいいほど余計なお世話 crying

泣きたい人、何でもいいから今泣きたくて仕方ない人、泣いて何かをふっ切りたい人。

私の中のあなた さまよう刃 引き出しの中のラブレター 

この3本を続けて観たら、涙が枯れると思います。眼が真っ赤になって、恥ずかしい思いをするほどだと思います。バスタオルを持参すべし。

映画 『 引き出しの中のラブレター 』 公式サイト

引き出しの中のラブレター Book 引き出しの中のラブレター

著者:新堂冬樹
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さまよう刃

声を殺して泣いた。

くううっ。

観客は数人。私のそばには誰も座っていない。涙が止まらない。嗚咽が止まらない。

寺尾聰演じる長峰重樹に自分を重ね合わせる。言葉少ない抑えた演技に涙が溢れる。

殺してやる。

そう思った。

殺してやれ。絶対許さない。

中盤、ペンションを営む木島和佳子(酒井美紀)に諭される長峰は、その質問にも一切答えない。一言も発しない。苦しみが全身を覆い、悲しみで心を壊されてしまっている。

悲しくて悲しくて。苦しくて苦しくて。

娘の無念さ。娘の受けた残酷な仕打ち。心を砕かれる。気が狂いそうだ。

殺すしかない。

世の中の全ての親はそう思うに違いない。間違っているのは解っている。それは長峰と同じだ。解っているさ、そんなこと。たとえ憎い殺人犯でも人を殺していいはずがない。解っているさ。でも、殺すしかない。

終盤、長峰が織部(竹野内豊)に携帯で告白する。その心情が痛々しい。すべきことが明確になったと同時に彼はあることを決意したに違いない。自分でもそうするだろうか。最後までやることをやってしまうかもしれない。

長峰の選んだ道の意味する本当の優しさが犯人に届くだろうか。届かなければ悲しすぎる。残酷だ。

娘を持つ親、特に父親は他人事ではなくこれを観てしまう。現実にもこういう事件は多い。

光市母子殺害事件。いいようのない怒りを覚えた。残された遺族・父親の本村洋さんの法に則った辛抱強い活動が犯人を追い詰めた。未成年が犯した犯罪で死刑の判決が確定した例は戦後4つしかないという。5つ目の判決。

法に詳しい人、死刑反対論者、識者、犯人の周囲の人、様々な意見があると思う。これでいいのか、本当にこれでいいのか。

これでいいんだよ。間違いない。これでいいんだ。死刑。これでいいんだ。

あなたは、大事な娘を残忍に殺されたとき、冷静に法の裁きを待っていられるか、少年法に守られて数年後に笑って出所してきた犯人に対して殺意を抱かないのか。

Yes 

と答えたあなた。立派です。

人が作った法というものを信じているんですね。少年を裁くのは慎重であるべきです。でも本村洋さんの場合、あれだけ一生懸命働きかけなければ、死刑判決は下らなかった。それはおかしい。ちゃんと裁けや。法の番人たち。

出演者についてのコメントはあまり書きたくない。全ての演者が素晴らしかった。素晴らしいの一言です。

ただ、一人、竹野内豊。彼の演技は特に素晴らしかった。一人苦悩するその人間性豊かな演技に心動かされた。彼も抑えている。言葉少なに心の動きを見事に表現している。素晴らしい。男。TV 「BOSS」 のおふざけキャラも捨てがたいが、織部を演じきった彼に惜しみない拍手。

武士の時代。仇討が公認されていた。助太刀も加わり、仇討は一種の死刑だった。

「フリージア」 というコミックがある。大好きなコミックで全巻所有している。DVDももちろん持っている。実写の映画も素晴らしい出来だった。仇討(敵討ち)は公認されてもいいのか。考えさせられる。

殺人等の凶悪犯罪の被害者遺族が一定のルールに基づいて加害者に復讐する敵討ち法が成立した時代を舞台としたバイオレンスアクション。

被害者遺族に依頼されたプロの執行代理人と、対象者とそれを守る者達による殺戮合戦を幹に、平静ではいられなくなっていく執行代理人の歪んだ日常や、極限状態を生き延びる対象者達とその周辺の人々の葛藤などの人間ドラマが展開される。実写を彷彿とさせる濃密かつスタイリッシュな陰影の利いた作画と、時折現れるコミカルな部分の対比が特色。

タイトルの由来はフリージア(花)ではなく、凍るほど冷たいという意味の造語という説がある。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

熊切和嘉監督、玉山鉄二実写映画化。映画 『 フリージア 』 公式サイト

映画 『 さまよう刃 』 公式サイト

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カイジ 人生逆転ゲーム その2

映画については、前回の記事で十分だろう。

今回は負け犬、負け組、さらには守りの脆弱さについて語ってみたい。映画と自分がシンクロして、勝ち負けについての思いが溢れてきたのでここに記したい。

負けることを怖れて人は守りに入る。守りに入るほどに人は弱くなる。スポーツでの心理がそれを理解するに一番分かりやすいと思う。

あと数点で勝ちが決まる。そういう場面で多くは守りの体制に入る。守りに入ることで、攻めに対する脆弱さが現れる。負けているほうは捨て身の攻撃をかける。負けてもともと、力が抜けて実力以上の力を発揮したりする。守りに入ったほうは、これで負けたらどうしようなどと考えなくてもよいことを考えてしまう。そうなるとミスが頻発する。負けている方はそこにどんどん浸けこんできて、あっという間にあと数点差まで詰め寄られる。そうなるともう勝負は分からなくなる。勝っている方が息を吹き返してねじ伏せるのか、負けている方がそのままの勢いで突き倒すのか。いずれにしても、守りに入ったことで、勝負の行方が分からなくなるというシーンはスポーツ界ではよく目にする光景だ。

織田信長は攻めの将軍だったと思う。後世の語り部の口にも、負けてみじめな信長という表現は聞いたことがない。それは常に攻めに徹していたからだと思う。映画「火天の城」でもその一端は見てとれた。吹き抜けの城を造れと命じた信長に又右衛門は命に反した城のミニチュアを提示する。信長は言う。「これであれば、攻め入られ城が炎に包まれようと、天主で舞に興ずる暇ができるのう」 攻めに徹し、負けを怖れないという異端の天下人が示す、勝負の教科書。

家康は守りの人だった。だが、家康の守りは言うなれば、「徹底した守りという攻め」という表現が相応しい。考えに考え抜いた守りという攻め。決して引いてはいない。守るためにあらゆる手段を講じて、世を泰平の江戸時代へと導いた。

守る人の顔には独特の弱さと臆病さが滲み出ている。よく観察してみると分かる。

負け犬ではないぞ俺は、見てみろ、こんなに幸せだぞ

勝つためにありとあらゆる事を犠牲にしてきた、誰にもこの幸せは邪魔させないぞ

ふふん、俺よりみじめに違いないな、こいつは

無言の言霊が空中を飛び交う。

ひとつ引いた感じの人も負け犬独特の臭いは隠せない。

俺は別にこれでいい、何の苦労もせずに、一応幸せを手に入れた、がんばる必要もない、しゃかりきになったってたかが知れている

俺は十分幸せだし、この世に何も思い残すことなどない、ああ幸せ幸せ

何粋がってるんだ、こいつら、どうせ、大したもんじゃないだろ、お前らも

こいう感じだ。

銭湯に行くと、さらによく分かる。裸なので、身体がその人の人生を否が応でも物語ることがある。可愛い子供を連れた一見幸せそうなお父さん。でっぷりと太ったその身体は、自分の人生を世間一般が認める幸せという概念にハメるために犠牲にしてきたのがありありと露出される。負け犬にならないために、自分の持てる限られた能力を必死に吐き出してきた。

脆弱なのだ。負け犬にならないために努力すること自体に隙が生じる。勝つために猛進する勢いは誰にも止められない。

かと言って、いつもいつも尖がってばかりはいられない。

負け犬になる覚悟を持っているだけで人は脆弱さから解放される。負けてもともと。一番大切な物をしっかりと見つめて、それを守るために努力する「守りという攻め」に徹するだけでいい。

終盤の大勝負で利根川が呟く。「俺は負けられない、俺には築き上げてきたものがある、失うわけにはいかない」 その思いが負けを呼ぶ。捨ててしまえ。簡単に捨てることができるようなもの、簡単に失われてしまうようなものは、虚飾という飾りに過ぎない。捨てようとしても失われることのないものこそが、本当に自分に必要なものであり財産なのだ。

毎日捨てるという行為を実行してみよ。今日得たものは今日の内に誰かにくれてやれ。人にくれてやれるようなものに価値はない。毎日裸の自分に戻って生きよ。そのうちに、盤石な自分という財産が手に入る。揺るぎようのない自分という財産が。

裸一貫になったって、本当に大切な物を見失わない人は負け犬にはならない。

ちょっと突けばガラガラと崩れそうな顔をした「自称勝ち組」のなんと多いことか。

幻想の幸せという鎧を脱ぎ棄てよ。

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カイジ 人生逆転ゲーム

あんな高い所で綱渡り(鉄骨渡り)をするなんて、自分には考えられない。無理だ。どんなに追い詰められようとできない。次々と落ちていく連中に自分を重ね合わせる。

自分はどんな範疇の人間かと問われれば、負け犬に分類されるに違いない。

「勝つことがすべてだ、勝てなきゃゴミだ」 と利根川(香川照之)が言う。そう罵倒されても「ああ、どうせ俺はゴミだ」と開き直るのが精一杯のような気がする。まあ、かっこつけて粋がってみても、結局高い所で竦みあがって動けなくなり、泣き喚きながら墜落するのがオチなんじゃないかなあ。

人生に負け続けてきた人間は、環境や運、資質や努力、あらゆる面で負の連鎖が続いてきた人たちだろう。幸い俺はそう悲惨な状況にはないから、この映画を「鉄骨渡りをショーとして鑑賞する金持ちたち」と同じように他人の眼(勝者の眼)で観ることができる。もし、何かちょっとしたきっかけで負の連鎖が起こり、人生を逆転させなければ生きる道が残されていないという状況に陥ったら……。カイジのように立ち上がれるか、負けてたまるかと踏ん張れるか、疑問だ。地下帝国での強制労働に甘んじて、月に一度のビールを楽しみに生きる道を選ぶのではないか。

この映画を観るほとんどの人がどちらかと言えば、カイジの側、つまり負け犬に分類される。だからこそ、カイジの復活劇に共感し、拍手を送るのだ。

俺はと言えば、カイジが最後のEカードに勝った瞬間、言いようのないカタルシスと同時に、利根川の負け犬ぶりに気持ちがシフトし、共感してしまう。勝者ではなく、敗者に引っ張られてしまう。勝っている自分が信じられない、それが、根っからの負け犬の心理だと思う。

天海祐希。アマルフィの母親よりもよかった。TV「BOSS」の時のようなキャラクターがあっていると思う。男たちを罵倒し、恫喝する大姉御。天海はそういうキャラが一番自分に合っているという評価を否定しているが、勘違いというか、観念してください。姉御は間違いなく、男を罵倒するキャラがお似合いです。そういう姉御が好きですぅぅぅ。叱ってほしいぃぃぃぃ。最後の大博打に大金を投入する太っ腹ぶりは、実に男らしい。そこら辺の男よりよっぽど男らしい。爽快。カイジが最後船の上で「遠藤さ~ん」と泣き叫ぶ気持ち、よ~わかるし~。

松山ケンイチ。友情出演。藤原とは対極の存在だと思う。藤原が舞台上がりの叩き上げなのに対して、松山はどこからわいたか分らない掴みようのないキャラ。実際、松山の演じた映画「ウルトラ・ミラクル・ラブストーリー」の主人公は藤原には絶対できない役だ。だからと言って演技力に甲乙があるわけではないが…。そういう二人が友情出演するほど仲がいいというのは興味深い。違うからこそ仲がよいのかもしれない。

藤原竜也。バトルロワイヤル、デスノートなど、追い詰められる役が多い。蜷川幸雄の演出する舞台に多く出演している若き実力派。その容姿に似合わない経歴と演技力に女性からの人気は絶大なものがある。他の役者にはないオーラを発している。ある意味近寄りがたい雰囲気を醸し出している。近年ではなかなか得難いキャラクターだ。

香川照之。剱岳で魅せたあの朴訥で純粋な役柄から一転、残忍で狡賢い小悪党にこれでもかと感情移入する演技の幅の広さ、その演技力の確かさは、今脚光を浴びるに相応しい。

山本太郎。いいね~。彼はバトルロイヤルでも藤原くんと競演しているが、その持ち味はいつも光っているぞ~。ごちそうさま、って首かしげるときの憎たらしさは絶品。火天の城でもいい演技してたね~。

光石研。どの映画を観ても出ているような気がする役者の一人。一番印象深いのはTV「時効警察」の鑑識課の諸沢かな。

松尾スズキ。監督・脚本家としても有名。「クワイエットルームへようこそ」、「恋の門」は大好きだ。

佐藤慶。冷淡で残酷な役をやらせたら、右に出るものはいない。観るものを竦みあがらせるほどの本物の冷気を漂わせる。今回は帝愛グループの会長、裏社会の帝王という役どころでカリスマ性があって、本来持っている怖さはあまり出ていなかった。カイジにきちんと金を払うあたりは結構フェアで、観るものを安心させてくれたりする。これがもし、カイジを裏切るような設定なら、この映画は救いようのないものになるので、これでいいのだ。

カイジ。続編ができるかも。観たい。

人生を逆転する名言集 Book 人生を逆転する名言集

著者:福本伸行著・橋富 政彦・監修
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